『コピー・カプセル』を読みなさい。
世の中の多くの人はコピーライターという職業を知らない。コピーライターを選んだ君には意外な話かもしれないが、コピーライターが一躍有名になった1980年代の日本でさえ、コピーライターが何をする人なのか、正確に理解している人はほとんどいなかった。まして今日、コピーライターの代名詞だった糸井重里氏の引退と呼応するように、社会からコピーライターという存在は完全に消えた。もともと裏方的存在なので、知られなくなったのは元の鞘に戻っただけのことである。が、不便を感じることも稀にある。たとえばタクシーで移動中、税務署で確定申告をしている時、歯医者さんで歯石を落としてもらっている時、職業を尋ねられる。コピーライターだと答える。怪訝な顔をされ、それはどんな仕事なのですか? と説明を求められる。運転手さんや衛生士さんには、チンドン屋みたいなもんです、と適当に答えることもできようが(失礼!)、税理士さんにはそうはいかない。さて、君ならどう説明する?